「祈りの人」母の日礼拝
復活節第4主日礼拝

サムエル記上 1章3-18節
今日は母の日礼拝を守っているが、サムエルの母ハンナの姿を見て行きたい。
イスラエルの歴史において多大な働きをしたサムエルの背後には、信仰の母であるハンナがいた。ハンナは祈りの人であった。
ハンナの息子サムエルはまさに祈りの中で与えられ、祈りの中で育てられた。
ハンナの夫エルカナは当時の習慣に従い、複数の妻を持っていた。ハンナとは別の妻は、ペニナという女性であった。
ペニナには子どもがあり、ハンナには子どもがいなかった。ペニナはハンナに対し、子どもがいないというところを情け容赦なく攻撃し、ハンナは心を痛めていた。
ハンナが願いながらも子どもを与えれなかった理由として、5節に「主はハンナの胎を閉ざしておられた」とある。
しかし、それでもハンナは子どもを諦めることなく、神様に必死に祈っていた。
そのハンナの祈りを受けて、祭司エリは「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」と答えている。
神殿で祈る時に悲しみの中にあったハンナだが、祈りを終え、祭司エリと少し会話をしただけなのに、ハンナの表情が嘘のように晴れていたという。
それは何故なのか。祭司エリの「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」との言葉に力を得たのである。
恐らく、「自分が頑張らなければ」という思いや、「私に子どもが与えられないのは私に何か罪があるからなのか」という不安に満たされていたハンナが、すべてを神様に委ねてみようと思った瞬間、心が軽くなったのだろう。
私たちもハンナのようにどのような時にも神様にすべてを委ね、祈る信仰生活を大切にしていきましょう。
牧師 三浦 啓


