「新生と二つの救い」

復活節第5主日礼拝

ペトロの手紙1章3-9節

今日の聖書箇所に「神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ‥‥」とある。
この御言葉から、キリスト者とは、神の憐れみにより、新たに生まれた者だということがわかる。新しく生まれるとは、心の内側から新たに造りかえられることを言う。
“神の愛と命”に触れ、「神の豊かな憐れみ」が分かるようになる、ということだ。

聖書の物語でイエス様に出会い、内側から変えられた人といえば、徴税人ザアカイがいる。
理屈ではない実感や体験のことを、聖書は聖霊の働きと言うのである。聖霊の働きによって、ザアカイも、そして私たちも、神の愛に、神の豊かな憐れみに触れることができるのだ。

もう一つ、私たちが新たに生まれるということは、私たちが“神の命”に触れるということだ。それは、復活を信じるということである。
今日の御言葉に、「死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え」とある。
私たちの地上の命はいつかやがて死を迎える。愛する者を失い、自分自身も死に至る。
それを人の終わり、命の滅びと思い、恐れと不安を抱く人が少なくない。

しかし、神様はイエス・キリストを復活させてくださった。イエス様の復活により、地上の命の終わりは滅びではない。新しい命の始まりであることを私たちは教えられた。
新しく生まれた者は、“二つの救い”を味わう。一つは、5節に書かれている「終わりの時に現わされるように準備されている救い」であり、もう一つは9節に書かれている「魂の救い」だ。
言わば、“将来の救い”と“今現在の救い”と言って良い。

私たちはキリスト教に出会い、魂の救いと希望が与えられた。神様にすべてを委ね、天国へ繋がる地上での歩みを進めていきましょう。

牧師 三浦 啓