「良き隣人として」

聖霊降臨節第7主日礼拝

讃美歌 280「馬槽のなかに」

ペトロの手紙一 3章1-7節

今日の聖書箇所は「妻たちよ、自分の夫に従いなさい」という御言葉で始まる。これを見て“考えが古いなぁ”と思われる人も多いと思う。
生活に関わる倫理的な教えは、その時代の価値観や制度、生活スタイルに基づいて書かれている。それらは時代と共に変わっていく。
2千年前に書かれたことが、現代において通用しなくても、それは仕方がないことである。

しかし、時代を超えて、今でも通じる“何か”があるのではないか。大事なものがあるのではないか、という見方が大切である。
最初の言葉に続いて「夫が御言葉を信じない人であっても、妻の無言の行いによって信仰に導かれるようになるためです」とある。
現代日本においても、妻はクリスチャンで、夫はノン・クリスチャンという夫婦が多い。ペトロの手紙が書かれた2千年前のローマ社会もそうだったようだ。
ペトロは女性として、妻として、というより、1人の信仰者として隣人である夫に思いやりを持って接することが大切であると教えている。

今日の聖書箇所の1節に「同じように、妻たちよ‥」、7節に「同じように、夫たちよ‥」と2度出て来た。
これは、妻への教えと夫への教えが、同じものに基づいているということである。それは、直前の「召し使いたちへの勧め」の中に描かれているイエス・キリストの姿である。
自分の命を犠牲になさるまでに人を愛するその姿勢に学ぶのであれば、愛を土台にすえた関係が大切なのである。
喧嘩をしても、祈りを合わせることで和解することもある。愛と祈りによって絶えず、夫婦の間が、人と人との間に良い関係が築かれる。

私たちも、そのような愛に基づく隣人との良い関係を大切に歩んでいきましょう。

牧師 三浦 啓