「この時のために」

聖霊降臨節第14主日礼拝

讃美歌 515「きみのたまものと」

エステル記 4章13-17節

エステル記はペルシアが舞台となっている。
14節に「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか」という言葉がある。これはモルデカイがエステルに言った言葉だ。
今日はこの聖書の言葉を、ぜひ覚えてほしいと思う。この時のために、今この時、ユダヤ人を救うために、あなたはお妃になったのだ。

エステルと同じように、私たち一人ひとりにも、「この時のためにこそ」と感じる時がある。
苦しみや悲しみの中にも、失敗したことにも、無駄だ、無意味だと思えることの中にも、神様はきっと、その先の将来に、「この時のためにこそ」、“この時のためだったのだ”と思える時を、私たち一人ひとりに用意していてくださる。
そのことを信じれば、元気が出てくる。勇気が湧いてくる。慰めと希望の思いが与えられる。
何もないと思える今も、後で振り返った時にとても意味のある時間であったと思えることはたくさんあるのだ。

私たちは新型コロナウイルスの感染状況により、日々の生活も仕事も学校生活も信仰生活も振り回されている。
新型コロナウイルスに向き合う生活が2年半になるが、感染が収まっては新しい変異株が登場し、それが世界中で流行する。終わりの見えない中を私たちは歩まされている。
「一体この時に何の意味が?」と何度思わされただろう。

しかし、この大変な時にも神様は私たちに意味のあるものを用意してくださっているはずだ。
だからこそ、この大変な時を投げやりにならず、感情に流されず、神様に心を向けて歩みたいと思う。
神様が私たちに用意してくださっている1つ1つの時間を大切に、前を向いて歩んでいきましょう。

牧師 三浦 啓