「信仰の目的地を目指して」

聖霊降臨節第6主日礼拝

ヨハネによる福音書6章16-21節

今日の聖書箇所は、弟子たちがガリラヤ湖を舟で向こう岸に渡るという内容である。
弟子たちが湖の途中で嵐に遭い、イエス様が湖の上を歩いて近づいて来た。
弟子たちは恐れたが、イエス様の声を聞き、舟に迎え入れようとした時、「舟は目指す地に着いた」という。

今日の箇所でヨハネによる福音書にしかない内容がある。
弟子たちがイエス様を舟に迎え入れようとすると、「間もなく、舟は目指す地に着いた」という内容だ。
地理的に、物理的に考えれば、舟は向こう岸には決して着いていないはずだ。
19節には、舟は「二十五ないし三十スタディオンばかり漕ぎ出したところ」でイエス様を迎え入れようとした。

1スタディオンは185mなので、25ないし30スタディオンは4625mから5550mになる。
ガリラヤ湖は南北21キロ、東西幅13キロの湖だ。舟を5キロ漕ぎ出したところでイエス様が近づいて来て、それを迎え入れようとしたら、「間もなく、舟は目指す地に着いた」というのは、残り8キロないし16キロを一気に進んで向こう岸に着いたとは考えられない。

つまり、舟はまだ湖の途上にあり、「目指す地」とは、向こう岸にある地理的な場所ではないということになる。
私たちの人生に嵐は付きものだ。人間関係に波風が立ち、生活が荒れることもあるだろう。
その現実の中で、私たちは悩み苦しみ、迷い、落ち込み、絶望する。
そのような中で、イエス様に出会い、「わたしだ。恐れることはない」という力強い御言葉に触れることがある。
自分の信仰のテーマや目標を掲げ、イエス様を信じ、イエス様と共に、御言葉と共に、愛と共に、目的地を目指す歩みを進めていきましょう。

牧師 三浦 啓