「神様に属する」
聖霊降臨節第23主日礼拝

ヨハネによる福音書8章39-47節
ヨハネによる福音書8章におけるキーワードの一つは、「父」という言葉だ。
イエス様は、神様を「わたしの父」と呼んでいた。ヨハネによる福音書の中で一貫してそう呼んでいる。
天地を創造された神、神の言葉である律法をお与えになった神、この世で唯一の神ということだ。
イエス様の言葉と行動の源は神様なのである。
ユダヤ人の行いの源となっている “ユダヤ人たちの父”とは、文字通り自分の“父親”のこと、もしくはユダヤ人の先祖を指している。
ここから「父」をめぐるイエス様とユダヤ人たちの問答が始まる。
自分の父はだれか? これは、自分の信仰、自分のルーツ、自分のアイデンティティ、つまり自分は何者なのかを確認するための重大なテーマなのだ。
イエス様に対し、ユダヤ人たちは、「わたしたちの父はアブラハムです」と答えている。
しかし、イエス様はユダヤ人たちに「あなたたちの行っていることはアブラハムとは違う」と矛盾を鋭く指摘している。
そのようなイエス様を煙たがり、ユダヤ人たちはイエス様に敵対しているのだ。
ユダヤ人が、律法を守ることができない徴税人や遊女、病気や障がいを負った人を“邪魔者”として排除しようとし、律法の中から神様の御心を汲み取って、真理を語り、実行しようとするイエス様の言葉を聞かず、“敵”と見なして殺そうとする。
それは、神様を父とする人、「神に属する者」の行いではない。
私たちは問われている。悪魔に属するのか、神様に属するのかを。
私たちは悪魔の誘いに抵抗して、神様に属する人として生きていきたいと願う。
イエス様の言葉を聞き、イエス様の言葉にとどまって、聖霊に助けられ、愛と真理を胸に、勇気を胸に歩んでいきましょう。
牧師 三浦 啓


