「踏みとどまる信仰を」

降誕前第8主日礼拝

讃美歌522「キリストにはかえられません」

ペトロの手紙一 5章8-14節

今年の5月からペトロの手紙Ⅰを通して神様の語りかけを聴き続けて来たが、今日は最終回となる。

この手紙の最後でペトロは、小アジアの教会のキリスト者たちに「身を慎んで目を覚ましていなさい」と語り掛けている。身を慎んで目を覚ましているとは、「油断するな」という意味だろう。

ペトロは、「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい」と表現している。
この手紙が書かれたのは、キリスト教が迫害された時代で、あなたがたを信仰から引き離そうとして、悪魔があなたがたを探し回っている。信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい、とペトロは励ましたのである。
私たちを信仰から、キリスト教から引き離そうとするものが悪魔のような存在なのだろう。悪魔に抵抗するために、「信仰にしっかり踏みとどまって」とペトロは言っている。
信仰に、恵みにしっかりと踏みとどまる。そのためには、信仰の足腰が鍛えられて、腰が座っていることが大切だろう。
言い換えれば、何事も基礎が大事ということだ。信仰の基礎とは自分自身の信仰と私たちに与えられている恵みをしっかりと踏まえていることだろう。

私たちの人生は、いつもうまく行くわけではない。しかし、この道に真理があると揺らがずに信じ、一歩ずつ歩みを進めていきたい。
上手くいかない時、試練が与えられた時にもしっかりとその場に踏みとどまれる信仰を身につけていきましょう。そして、その中で得た事を自分の糧にし、神様に感謝しながらより豊かな信仰生活を目指していきましょう。

牧師 三浦 啓