「天国に招かれる者」永眠者記念礼拝

降誕前第7主日礼拝

讃美歌385「花彩る春を」

ヨハネの黙示録 7章9-12節

紀元1世紀の終わり頃、ローマ帝国によってキリスト教は迫害されていた。
現代のトルコの地域にあった7つの教会も迫害され、その指導者であった長老ヨハネも捕らえられ、地中海のパトモスという島にある牢獄に幽閉されていた。
そのヨハネが、ある日の日曜日、牢獄で祈りをささげていた時、幻の中で彼は天にある神の国に連れて行かれ、そこでこれから起こる神様の計画を見せられる。
そこでヨハネが見聞きしたことを書き記したのがヨハネの黙示録である。

ローマ帝国によるキリスト教迫害の時代に、キリスト教の集会は禁止され、クリスチャンは捕らえられ、投獄され、処刑される者も出て来た。
それでも、逮捕を逃れたクリスチャンたちはキリスト教の礼拝を守り続けた。カタコンベと呼ばれる地下にある墓地で、夜中に、見つからないように礼拝を守ったのである。

小さな声で、しかしその声に心を込めて、命を懸けて、礼拝を守ったのだ。そのような苦難を通って迎えられるところが、神様の愛があふれる天の国であった。
苦難の中で、今までどれだけ涙を流したか分からない。だれをはばかる必要もない。感謝と喜びと賛美にあふれるのは当然のことだろう。
長老ヨハネは、そのような天国のビジョンを、迫害という苦難の中にある教会の信徒たちに語りかけ、彼らを励ましたのである。

私たちは、自分も、自分の愛する者も天国に加えられる希望を抱き、私たちが天国へ行く時には、先に天国に旅だった家族や親しい人たちとの再会をそこで喜び合いたいと心から願っている。
そのような天国での再会を望み、生かされている今は、しっかりと地上での歩みを進めていきましょう。

牧師 三 浦啓