「奇跡への一歩」
聖霊降臨節第4主日礼拝

ヨハネによる福音書6章1-15節
「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」。
イエス様はフィリポに問いかけ、彼を試みた。
フィリポが今、どのような信仰や考え方をしているか、それを試み、知ろうとしたのである。
「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」とフィリポは答えた。
1デナリオンは、当時1日働くともらえる労賃であった。もし二百デナリオン分のパンを買ったとすれば、200日分の賃金で200日分のパンを買うことになる。
しかし、それでも5000人の空腹を満たす量ではない。
フィリポの答えは極めて常識的な考えであり、妥当な計算だ。
また、アンデレは一人の少年を連れて来て、「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では何の役にも立たないでしょう」と言った。
これもまた、常識的な、当然の判断だ。
しかし、イエス様が求めているのはそのような計算や判断ではない。二人の弟子に共通していることがある。
「足りないでしょう」、「何の役にも立たないでしょう」と考え方が否定的なのだ。
しかし、少年はイエス様と弟子たちが、食べ物のことで困っている様子を見たのだろう。
自分が持っているパン五つと魚二匹が何か役に立つかも知れないと思い、イエス様のところに持って来たのだ。
“パン五つと魚二匹しかない”と考えるか、“パン五つと魚二匹もある”と考えるか、これは大きな違いになる。
私たちが、神様を信じて一歩踏み出すと、そこに奇跡は起こる。それを体験すると、心の籠に感謝と喜びがあふれる。
神様を信じて一歩踏み出す信仰生活を願い求めて進みましょう。
牧師 三浦 啓


